2008.01.17 Thursday

妥協のライン

(以前のブログからの再掲)

「仕事とは妥協すること」であると思う。100%妥協なく仕事をするということはありえない。そんな言葉は「嘘」になってしまう。

「締め切りがあるから妥協をする」、「予算が限られているから妥協する」、「コストとの折り合いで品質を妥協する」など、仕事をする上ではどうしても「妥協」というものとは無縁ではいられない。

「よい仕事」をするということは、この「妥協」の部分をできるだけ小さくすることなのだと思う。

私は塾を作るときに、この「妥協」の幅をできるだけ小さくし、高い位置での「妥協」をするようにした。自分自身を値踏みしたとき、私は自分自身のことを能力が低いとは思っていないが、何処の誰にも圧勝ができるほど優秀だとも思っていない。

そんな自分が仕事の分野で「勝つ」ためには、つまりは、何処よりもよい塾を作るためには、この「妥協」の幅をできるだけ少なくするしかないと考えた。

だから、何かを見失い、「変節」したなら、私は一気に全てを失うだろう。そういう覚悟はしているつもりである。

2008.01.16 Wednesday

できなかった問題に印をつける

問題集の問題をノートにするときに大切なのは、一回目に解くよりもむしろできなかった問題のやり直しのときである。問題集を1回やるというのは「できる問題」と「できない問題」を分ける「作業」に過ぎず、「できる問題」と「できない問題」をきちんと把握してからが本当の勉強といえる。

学力を伸ばす方法を一番シンプルに言えば、「できない問題をできるようにする」ことである。「解説」を読んで「分かった」、では駄目だ。自分で「解ける」ようにしなければならない。一人で勉強している子は大抵そこまでやりきらない。塾へ行っている子でもしっかり指導しないとなかなかそこまで根を詰めてやることはない。

問題集の問題は「やり直し」のことを考えて、ノートにやるのがいい。問題集一冊に対して専用のノートを用意させたい。複数の問題集が一冊のノートにあちこちに解いてあるというのはよくない。一度解いた後が大切なのだから、「記録」をしっかり残しておかなければならない。

そしてその「記録」は、「ノート」を残すだけでなく、問題集の方にも残しておきたい。出来なかった問題の問題番号にきちんと印をつけるのだ。数日経つと、どの問題ができてどの問題ができなかったというのは忘れてしまうものだ。

ノートを見ればいいではないかという人もいるが、子どもは「どの問題ができなかったっけ」とノートを確認するような面倒くさい作業は大嫌いなものである。しかも、専用のノートを作っていなかったら、どこに書いたやら、という状態になるのは免れない。

「印」は必ず決まったものをつけさせたい。そのときの気分によって「チェックマーク」にしたり、ぐるぐる巻きの丸印とかにしてはいけない。あくまで「記録」なので統一したマークにしたい。

こういう「下準備」をきちんとさせた上で「出来ない問題をできるまで」やり直しをさせる。一回目にやり直しをしてできたら「印」、それでもできなかったら、やり直しでもできなかった、という「印」をつける。「できたマーク」がつけられるまでやり直しをする。第三者が見ても、どの問題ができて、どの問題ができなかったか、どの問題に苦しんだかということが分かるようにしなかればならない。

それは一に生徒本人のため、二に指導する教師のためである。そのように普段から指導しておくと、指導する側がその生徒を把握しやすいのだ。

指導する側から言えば、このような「小技」は意外に効く。「できるまでやり直せ」という言葉だけでなく、「作業」のレベルまで落とし込むことが大切である。

ちなみに「出来なかった問題に印をつける」というこの指示を全員に徹底させるのは簡単ではない。どれくらい時間がかかるかというと「半年」くらいもかかる。全教科していればもっと早くできたと思うが、思うより大変だ。

「徹底させること」は教師の力量を如実に表すのである。それはそのまま生徒の学力に結びつく。細かいことをきちんと徹底したい。

(以前別のブログで書いたものを加筆、修正の上、再掲載。以前の文章を読み、文章が下手糞だと思うのは少しは文章力が上がったからか、それともただ単に過去の文章には客観的になれるからか。それは分からない。)

Calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< April 2017 >>
Twitter
Selected Entries
Categories
Archives
Recent Comment
Recommend
難関私大・文系をめざせ!  偏差値どん底からの「早慶・GMARCH・関関同立」突破大作戦
難関私大・文系をめざせ! 偏差値どん底からの「早慶・GMARCH・関関同立」突破大作戦 (JUGEMレビュー »)
笠見未央
こってりと濃密に勉強法が綴られています。本気で生徒達と格闘した指導者でなければ出せない濃密さです。
Recommend
Nikon デジタル一眼レフカメラ D800
Nikon デジタル一眼レフカメラ D800 (JUGEMレビュー »)

3600万画素が生み出す超高画質。ホワイトバランスの進化などD700から大きく進化しています。連写は速くありませんが、画質を優先したということでしょう。素晴らしいカメラ。
Recommend
シグマ デジタルカメラ DP2x 1406万画素 APS-Cサイズ CMOSセンサー 41mm F2.8相当(35mm換算) RAW撮影可能 Foveonセンサー搭載
シグマ デジタルカメラ DP2x 1406万画素 APS-Cサイズ CMOSセンサー 41mm F2.8相当(35mm換算) RAW撮影可能 Foveonセンサー搭載 (JUGEMレビュー »)

見た目はぱっとしないコンデジですが、その描写力はちょっとした高級デジタル一眼よりもずっと上です。扱いが少し難しいですが、きっちり取れれば、まるで3Dのような映像になります。初心者向けではないと言われるカメラですが、こういうカメラこそ、これから写真を趣味にしたいという人が買うのがよいのではないでしょうか。使いこなす楽しみがあります。
Recommend
シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM  ニコン用 50mm F1.4 EX DG HSM NA
シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM ニコン用 50mm F1.4 EX DG HSM NA (JUGEMレビュー »)

この描写がこの値段で買えていいの?というくらい抜群の描写力です。D800につけっぱなしです。
Recommend
RICOH GXR カメラユニットGR LENS GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
RICOH GXR カメラユニットGR LENS GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO (JUGEMレビュー »)

カメラ・レンズに関しては最近やりたい放題になっています。
Recommend
明日に架ける橋
明日に架ける橋 (JUGEMレビュー »)
サイモン&ガーファンクル
永遠の名盤。当時グラミー賞を総なめにしました。
Recommend
グレイスランド(紙ジャケット仕様)
グレイスランド(紙ジャケット仕様) (JUGEMレビュー »)
ポール・サイモン
初めてこのレコードに針を落としたとき、良い悪いの判断がつきませんでした。面くらいました。
Recommend
サプライズ
サプライズ (JUGEMレビュー »)
ポール・サイモン
齢60を越えてこんなアルバムを作りますか・・・凄い。
Recommend
ポール・サイモン・ソングブック(紙ジャケット仕様)
ポール・サイモン・ソングブック(紙ジャケット仕様) (JUGEMレビュー »)
ポール・サイモン
アコースティックギターを弾く人は是非聴いてください。
Recommend
A Magic Wand of“Standards”
A Magic Wand of“Standards” (JUGEMレビュー »)
GONTITI
最近のお気に入り。
Recommend
講話録 真理は現実のただ中にあり
講話録 真理は現実のただ中にあり (JUGEMレビュー »)
森 信三
私は「新しいもの」をあまり信じていません。長い歴史を生き残ってきた考え方や技術の方をより信頼しています。
Recommend
毎日かあさん4 出戻り編
毎日かあさん4 出戻り編 (JUGEMレビュー »)
西原理恵子
これは「教育書」です。子育てに悩んだ若いお母さんは是非ご一読を。
Recommend
幼児教育と脳 (文春新書)
幼児教育と脳 (文春新書) (JUGEMレビュー »)
澤口 俊之
脳の働きを勉強しておくと、指導に幅が生まれることは間違いありません。子育てにも役に立っています。
Links
Profile
Search this site.
Others
Mobile
qrcode
Powered by
30days Album
無料ブログ作成サービス JUGEM