子育てのコツ(1)〜叱るのは我慢してはいけない〜

子供を叱るのを我慢してはいけない。

例えば、子供が片付けをしないとする。

そういうとき、毎度毎度口うるさく言いたくないので、お母さんは「我慢」をしてしまう。

これがよくない。

なぜそれがよくないかというと、たいていの場合、我慢→我慢→我慢→堪忍袋の緒が切れて爆発、ということになりがちだからだ。

子供にしてみれば、同じことをして叱られるときと叱られないときがあるということになる。

お母さんは叱りたいのを何度もグッと我慢したのが、子供にはそういう受け取り方になってしまい、子供は「ああ、お母さん今日は機嫌が悪いな」としか思わない。

子育ての中でそういうブレを作ることは絶対に避けるべきである。

そうでないと、子供は何をしたらお母さんが怒り出すのかが掴めず、いつも「怒られたらどうしよう」と家での居心地が悪くなってしまう。

叱る回数が多くても、子供は歪んだりしない。

親がいつ怒り出すかが分からず、いつも不安な状態を作ってしまうのが子供の精神衛生上よくない。

お母さんは何をやったら怒るのかをしっかり子供が理解しているということが実は大切なのである。



よくないことをしたときは必ず叱る。

その代わり、短きっぱりく叱る。

くどくど言わない。(お母さんは一回の説教で子供を変えようとする。だから大抵お説教が長い。)

しかし、子供が動かなかったら、その場合は妥協しない。

動くまで一歩も引かない。(引いたら、のらりくらりかわすことを子供は覚えてしまう)

「ウチの親は一歩も引かない」ということを子供に叩きこんでおきたい。

ちなみに子供が重要視するのは「長く言われたこと」ではない。

「何度も言われたこと」である。

だから、一回で子供が変わることはまあない。

何度も何度もくりかえしてこそできるようになるということを頭に置いて、短くきっぱりと、そして何度も何度も(腹は立てずに)子供を叱れるようになっておきたい。










1