2013.10.25 Friday
公立進学校への呟き 〜Twitterより〜
1.公立進学校の生徒達の大部分は、僅かの努力と、大人の言うことを素直に聞き、良い子として振る舞うことで勝ってきた。授業もまともに聞かない子がいる中で真面目に振る舞い、定期試験で周りより少し勉強し、体育も美術もそつなくよい評定を取り、人より少し真面目に受験勉強をすることで勝ってきた。
― 上江洲康司 Yasuji Kamiesu (@kamiesu) October 25, 2013
2.しかしそれは言っては何だが、しょせんヌルい戦いだったのである。小学生の頃から猛勉強をして中学受験を勝ち抜いた子が全部抜けた集団の中での勝負だったからだ。大学受験はあの連中がさらに6年間鍛えに鍛えられ、同じ勝負の土俵に戻ってくる。
― 上江洲康司 Yasuji Kamiesu (@kamiesu) October 25, 2013
3.それでも公立進学校の子は毎日部活に勤しみ、青春をたっぷりエンジョイする。そして周りの空気を見ながら、ゆっくり受験勉強を始める。私学の子がレーシングカーのギアを三段ほど上げたとき、軽自動車のエンジンキーを探しているような状態。
― 上江洲康司 Yasuji Kamiesu (@kamiesu) October 25, 2013
4.公立進学校の子は学校のカリキュラムで勝てないのではない。先生の授業力で勝てないのでもない。自分達が高校で過ごしてきた「空気」の質が違うから勝てないのだ。周りの空気を読み、周りと同じテンポで歩み、広い世界のことも知ろうとせず、自分達だけで仲良しこよしをしているから勝てないのである。
― 上江洲康司 Yasuji Kamiesu (@kamiesu) October 25, 2013
5.私は東大寺学園に行った子がどういう勉強をしているかを知っている。西大和学園に行った子がどんな勉強をやらされてきたかも知っている。それに比べたら公立進学校へ行った子の「意識」は絶望的に低い。
― 上江洲康司 Yasuji Kamiesu (@kamiesu) October 25, 2013
6.「俺達は中学生を畝傍高校に生徒を行かせるために必死になって教えてる。けど、そいつが畝傍に入ったなら、畝傍を否定するんだ。次のステージに立たせるために。畝傍へ行って満足して終わられてたまるか。それが筋ってもんだろう。」と昨夜、SORAとDaichiのスタッフと呑みながら私は言った。
― 上江洲康司 Yasuji Kamiesu (@kamiesu) October 25, 2013
彼の話をふんふんと聞いていると、センター試験受験の話が出てきた。「え、え、ちょっと待って、君は同志社に行きたくて、私立しか受けないんだろう?なんでセンター受けるの?」と訊いたら、「いや、センターでも同志社は行けますよ」なんて言うのである。いや、お前それは京大とか阪大を受験するような子の話だろう。お前が(センター利用で)受かるわけないじゃんと返した。聞けば畝傍には何だかセンターを受けなければならないような不文律があるという。
たしかに、センター試験を切り捨てなければいけない状況にまでしたのは、S君自身の責任であるが、人は気づいたところからベストを尽くせばいい。彼のベストとは「センター試験を受けずに第一志望に全力を注ぎこむこと」だった。それが人とは違う道であっても、彼は一直線に走りぬいた。だから勝てた。
実は、一番これを読ませたいSORAの高2生なのだが、彼らの中で、私のブログやツイッターを読んでいる子は正直少ない。私や猫ギター先生やロカビリー先生、赤虎先生、細川先生を始め、私がフォローしている方のツイッターやブログを読めば、世界が広がり、モチベーションも上がろうというものだが、彼らの世界は物凄く狭いのである。そんなものなのだ。(世の中には自分の受験勉強の進み具合を書くだけの別アカウントを作って、塾の先生や予備校の先生をフォローしてモチベーションを上げようとしている連中もいるのに!)
そんな彼らに広い世界を理解させ、自分達が過ごしている「空気」の温度というものがどんなものであるかを気づかせるのは本当に大変なのだ。