アオイソラノノート

以前勤めていた塾での最後の教え子だったTさんは奈良高校から現役で京都大学に進学し、この春から美味いウイスキーを作る会社で働いている。

先日、そんなTさんにSORAに訪問してくれた。高3生達に、公立高校からいかに受験に勝っていくかという話をしてもらうために来てもらったのだ。このノートはそのとき彼女が見せてくれたもの。受験直前の勉強計画ノートである。

このノートがあまりにも素晴らしかったので、私はどうしてもと頼み込んで、無期限でTさんから貸してもらった。

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ノートの中身はここに載せるわけにはいかないのだけれど、ノートには毎日の自分がやらないといけないことや、やったこと、弱気になった自分への激や戒めの言葉などがたくさんたくさん、力強い字で、なかば書き殴るように綴られてあった。彼女がどれだけ真剣に受験勉強をやってきたかがどのページからも伝わってくる、そんな「オーラ」を発しているノートである。

指導者の言葉を真剣に受けとめ、行動に移し、それを続けることができる生徒というのは間違いなく強い。そういう子は指導者が5言った言葉を真剣に受けとめ、自らで考え、10にして吸収していく。伸びない子ほど、どこかに良いものはないかいなと、あれやこれやと色んなところに目移りしていたり、探し求めているくせに、誰の言葉も真正面には聞いていなかったりするものである。

そういう子は「芯」ができていないので、いつまでたっても「行動」に移れないし、動けたとしても継続がなかなかできない。「芯」を作るには「信」が必要なのだと思う。きっとTさんは巡り会ってきた多くの先生に「信」を置き、「芯」を育て、努力を継続してきたのだろう。(もちろん「信」は自分自身においてもいい。自分自身の夢や目標に「信」をおくならば努力はできるだろう)

Tさんのノートを何冊か見せてもらったが、写真のような「空」のデザインのノートが何冊もあった。彼女がそっと教えてくれた。私の作った塾が「SORA」というので、ずっとそういうデザインのノートを見つけてはこういうノートに使ってくれたというのだ。このノートの最後のページにも私の名前が書いてあった。なんという子だろう。私が彼女を教えたのは中学2年の一年間だけなのである。

誠に先生冥利に尽きる話だが、これは私が素晴らしい先生だということを示すエピソードではない。Tさんが素晴らしい生徒だったということを示すエピソードなのである。






 
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