ストップウォッチ

高3の連中の間で「ストップウォッチ」が流行っている。

Amazonで安売りしていたストップウォッチを私がいくつか購入していて、余ったのを二人ほどにあげたら、なるほどこれはいいという感じで、それが周りにまで広がっていったのである。計算問題や英語の長文問題を解くのにどれくらいかかったかを計ったり、自分がどの教科をどれだけの時間勉強したかなんていうのを計っているようだ。

道具というのは使っていくうちに使い方が洗練されていくもので、とうとう最近では自分の勉強時間を厳密にきっちり計りだすのに使い出した。トイレに行くときなどにもストップウォッチを止めるのである。トイレに行くときに止め、お茶を汲みに行くときに止め、コピーを取りにいくときに止め、と、そこから計り出された彼らの「勉強時間」は、かなり厳密なものになった。彼らの「勉強時間3時間」はきっと世間の普通の高校生の勉強時間3時間とは違うのである。

彼らは、今まで3時間やっていたと思っていた勉強時間が、実は3時間ではなかったことをストップウォッチ一つから学び、無駄な時間を省き、密度の濃い勉強ができるようになった。道具は与えてみるものだ。

もう本当にいいことづくめなのだが、私としては一つだけ困ったことがある。

彼らが勉強している最中に、伝えておかないといけないことなんかがあって、「〇〇、ちょっといいかな」と声をかけると、まず無表情ですばやくストップウォッチを止め、「はい」と言って席を立つ。最近はこういうことが多くて、なんかこう、ものすごく彼らの勉強の邪魔をしているような気にさせられてしまう。何気ないことなのだが、ちょっとだけ傷つくのである(笑)


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