アイツ半端ないって

「大迫半端ないって」は言うまでもなく今年一番インパクトのあったフレーズの一つであった。基の映像は何度も色んなところで目にしたが、関西人らしく笑いとユーモアで自分の負けの悔しさを昇華しようとするあの選手の姿勢に、日本人の多くがシンパシーを感じたという面はきっとあっただろう。


「アイツ半端ないって」は、つまりは他者と自分、あるいは世間の常識と比較して言う台詞である。あまりにも自分とは次元の違う存在を見たとき、人はそのような台詞でしか昇華できない。


しかし、こんな素敵な言葉は、他人と比べての自分、自分と比べての他者に対して言うだけでなく、自分にも言ってやりたい言葉だとも思う。偏差値などの例を出すまでもなく、近頃は他人と自分との比較で物を見る癖が私達にはつき過ぎている。本当に見つめるべきは自分自身がどうかということのはずである。


自分自身が過去の自分に対して大きく成長できたとき、過去の自分を超えられたとき、「オレ(ワタシ)、半端ないって」と心の底から叫びたい。それはさらに大きく自分が飛躍するために必要な言葉であるし、自分のそこまでの苦労や辛さ、そういったものを癒すパワーワードだとも思う。


「オレ(ワタシ)半端ないって!と必ず言ってやる」、それはきっと原動力になりうる。人は自分の人生の主人公である。この言葉は主人公にこそ相応しい言葉だと思う。他人を賞賛するためにだけ言うのではあまりにも勿体ない言葉ではないか。ショボい自分にそんな台詞は似つかわしくない?もしそう思うならそれは何か世間のつまらない常識に塗れ過ぎている。昨日までの自分から前に進んだということは本当に凄いことなのだから。


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