「お話があります・・・」

息子の幼稚園の担任の先生は息子が3年前幼稚園に入園したときに大学を卒業し、新任として園に着任された。最初の家庭訪問のときなどはたどたどしくて話を聞いている方がハラハラしたものだが、あれよあれよという間にどこから見ても「しっかりした先生」になられたのにはびっくりした。

息子の担任の先生の口癖は「○○君、先生は後でお話があります」だ。このセリフを言われた園児達は後で「叱られる」ことが分かっているので、ガヤガヤしていても、先生が誰かにこのセリフを言うと途端におとなしくなるらしい。

この話をどこからか、おそらくはお母さんネットワークなのだろうが、聞いてきた家内は試しに自分の息子に「お母さんは後でお話があります」と言ってみたら、いきなり慌てて「ボク、何も悪いことしてないよな」とブツブツ言い出した。

昨年のクリスマスの二日前、息子がサンタさんへの手紙を書いていた。親というのは子どもの字を読むのが楽しみなものである。寝入った息子の枕元に置いてある「お手紙」をこっそり読んだ。

サンタさん おねがいがあります いい子にするので モンスターボールあんどけんきゅうじょをください

「お願いがあります」という言い回しというか、その書き出しがちょっと面白くてクリスマス以降ずっと頭に引っかかっていたのだが、あれはきっと幼稚園の担任の先生の影響だったのだ。そういえば息子は母親にでも「おかあさん ちょっとそうだんしたいことがあるねん」というような言い回しをする。

先生というのは生徒達本人や、その先生自身にも気づかぬところで彼らに影響を与えてしまう仕事だ。息子の手紙を思い出してちょっと嬉しく、そしてちょっと焦った。









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