本当に作ってみて、ついでに考察してみた

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猫ギター先生の豚と白菜の鍋の話を読んでいたら猛烈に食べてみたくなったので本当に作ってみた。携帯で撮った写真では全然美味しそうに見えないので恐縮だが実際はとても美味かった。

白菜と豚と少々の塩だけで後は何も入れないのは白菜の甘みと豚肉の脂の甘みを堪能しきるためだ。猫ギター先生のこのブログのところにも私はふざけたコメントをわざわざ入れてしまったのだが、この料理は究極の「引き算」の料理だ。

よけいなものを引いていって最後に残る素材の良さ、つまりは純度の高いものを生かす料理法だ。私も覚えがあるが、料理をかじると、あれやこれやと足していってしまう時期がある。あれをいれたら美味いのでは?これを加えるとコクが出るかな?といったふうにあれやこれやと足していってしまう。それで美味くなればいいのだけれど、所詮素人があれこれ思いつきで入れてしまうと味がまとまらなくなることも少なくない。

生徒達への指導もそんなところがあって、教師として少し腕が上がると、つい「あれも教えてやれ」「これも大事だぞ」と詰め込み過ぎるようになる。「足し算」しながら授業をしてしまうのである。知識を豊富に与えることは、それはそれで大切なことであるけれども、無造作にそういう授業をやっていくと、せっかくの授業が『濁って』しまう。そういう授業は、何かぼやけていて、ポイントが生徒に伝わりにくく、記憶にも残りにくい。

だから教師は余分なものを切り捨てていって、「主題」を際立たせるという授業手法も身につけておきたい。「足し算」の授業と「引き算」の授業ができれば教師としてレベルアップできる。

また塾は学校に比べて授業時間が短い。その限定された中で生徒の学力を伸ばそうとしたら、その意味でも「削り取る」力が不可欠であると私は思う。

美味い白菜と豚の鍋を食しながら、上手い授業の構築法について考えてしまった。ちなみに「薬味は何でも死ぬほど入れる」というのがkamiesu家の家訓その二である。そちらに関しては私は「足し算」主義である。



コメント

さっそく作っていただけて光栄です。
まさに「引き算」の料理、シンプルでうまい鍋です。「何か隠し味でも?」と思わせるのに、実は隠し味なんか何も入っていないところがいいですね。

先生のお話は、私にとっていい教訓になります。
私は「引き算」の授業を続ける忍耐力がきれ、鍋の中に唐辛子やキムチやコチュジャンをぶち込み、真っ赤な鍋になってしまうこともあります。

まあ、刺激も一興ですが(笑)


  • 猫ギター
  • 2009/01/22 17:52

猫ギター先生のブログでこの料理を知って以来、我が家の定番メニューになっています。
妊娠中ははまって毎日のように食べていました。
「旨い」です。
いいお塩を使うようにしています。

授業は「引き算」主義でしたが、実生活は「足し算」と「引き算」を繰り返しています。

  • ながみ
  • 2009/01/22 21:14

猫ギター先生

「引き算」ができる人の「ぶち込みまくり」は食えますが、できない人の「ぶち込みまくり」は食えたものではありません(笑)

唐辛子とキムチとコチュジャンは調和する取り合わせです。カレー粉とキムチと味噌とウスターソースを入れてしまうともう…そういう授業をしないよう気をつけたいものです(笑)

  • kamiesu
  • 2009/01/22 22:25

ながみ先生

昨日白菜を一玉使ったわけではありませんので、私は今日も作ってしまうかもしれません(笑)私もはまりそうです。

英語の先生は教えないといけないことが膨大ですから、「足し算」をしてしまいがちです。ですから自制して授業を調和させる気遣いが不可欠です。ここが出鱈目で生徒達に知識をひけらかして得意げになっている先生を見ると痛いです。

日々精進ですね。

  • kamiesu
  • 2009/01/22 22:31

はじめまして、突然失礼いたします。
私、EF Educationのウェブサイトのリンクを担当している後藤と申します。
この度は貴ブログを拝見させていただき、是非とも弊社のサイトをリンクしていただきたいと思い、ご連絡させていただきました。
EF Educationは言葉と文化、地理的な壁を打ち破るべく1965年にスウェーデンで設立された私立教育機関です。弊社の高校留学プログラムでは、半年または1年間の高校交換留学を通し、多くの高校生の方に広く文化、教育面での国際交流を推進してまいりました。
オンラインパンフレット(http://www.ef.com/master/hsy/brochure/?ctr=jp

是非ともサイトを訪れる海外生活や留学に興味のある方の参考になればと思っております。
もしご掲載可能なようでしたらご連絡いただけますでしょうか。ご検討宜しくお願い申し上げます。

後藤
EF Education First Japan
E-mail:Yuki.Goto@EF.com

懐かしい…
子どものころ、冬になると畑から取ってきた白菜を使って いつも母が作っていました。
ただ、子供のころはシンプル過ぎてあまり好きじゃなかったんですけどね。
大人になって…やっと美味しさがわかりました。
シンプルだからこそ美味しい。
そんなお鍋なんですよね。コレは。


>英語の先生は教えないといけないことが膨大ですから、「足し算」をしてしまいがちです。ですから自制して授業を調和させる気遣いが不可欠です。

本当ですね。その激しく同感します。
今日の授業もこの言葉をしっかりと実践したいと思います。

懐かしいお鍋と大切な言葉をありがとうございました。
 <m(__)m>

  • かりん
  • 2009/01/23 15:37

かりん先生
どうして畑をされている方から頂いた白菜はあんなに美味しいのでしょうか。明らかにスーパーのやつとは味が違います。

シンプルな美味さは大人の特権で、そういうことを思うと年を重ねるのも悪くないと思います。(そんなに年ではありませんが)

「引き算」をする意識を持つだけで随分と授業はまとまります。自分で書いておきながら、自分自身に言い聞かせています。

  • kamiesu
  • 2009/01/24 22:54