少年の死

神様は一人の少年に類い稀なる才能をお与えになった。

その才能は、人間がいつのまにか失っていく少年や少女の心とセットとなっており、神様はその才能を失わうことのないようにと、いつまでもその子が少年の心を持っていられるようにした。

少年の心を保つには、もしかしたら何かが「欠けた」状態でなければならなかったのかもしれない。

だからその子はいつまでも器用に生きることはできなかったし、大人になった私達からみると時折奇異に見えることもあった。

それでも人々はその子の創り出すものに心動かされ、賞賛せずにはいられなかった。

神様から与えられたその類稀なる「ギフト」を、いつまでも無垢な心で磨き上げた少年が50年の生涯を閉じた。


コメント