「ココロ」を大切にする

ホンダ先生が渾身の力を込めて書かれたことがヒシヒシと伝わってくる本だ。

先生が今までに経験されてきたこと、ご自身が勉強してこられたことが山盛り詰まっている。

この本ができあがるまでにホンダ先生は一体どれだけたくさんの本を読み、勉強されたことだろうか。

この本には心を動かすための数多くのメソッドやテクニックが詰まっていて、それらが子ども達に押しつけがましくならぬよう細心の注意を払って書いてある。


もし自分の成績を上げたいと思った子がこの本を手に取り、ここに書かれていることを実践していったならば、まちがいなく100パーセントに近い確率で自分の成績を上げていくことだろう。

しかしながら、子どもの「やる気」というのは、うつろいやすく、気まぐれで、か弱いものだ。

だから、非常に矛盾することだが、この本を手に取り、ここに書かれたことを実践しようとするような子ならば、おそらくはこの本を手に取るまでに、成績を上げていることだろうとも思うのである。

ほとんどの子どもは一瞬「成績を上げたいな」とか「もっとできるようになりたい」と思うが、それが持続しないのだ。

ゆえに、このような本を書店で見つけ、手に取ることもしないのである。

これは非常に大きな矛盾だ。

では、この矛盾を解決する方法はないのか。

それはある。

親がきっかけを作ってあげることである。

子たちがこのような本と縁ができるためには「きっかけ」が必要だ。

その「きっかけ」を作ることができるのは、その子を愛し、見守っている大人だけである。

それは多くの場合、その子の親だ。

その子に向けられた「愛」こそが、この本の存在の矛盾を解決するのである。



親がこの本を手に取り、まず自分で読み、それからさりげなく我が子にそれを伝えていく。

最初は目もくれないかもしれないし、嫌がるかもしれない。

どうしても手に取ってくれないならば、親自身が実践できることを行っていく必要があるかもしれない。

「機」が熟すまでは辛抱強く、しかもこの本のトーンと同じく、さりげなく働きかけてあげなければならない。

それはその子への愛がないと、とてもではないができない行為だ。



私は最初、この本を一読して、なぜホンダ先生はこの本を親向けに書かなかったのだろうと思った。

はっきり言って、親向けに書いた方が、このような本は売れる。

優秀な経営者であり、ビジネスパーソンでもあるホンダ先生がそのようなことを考えないわけがない。

それにこの本は少し値段が安い。

というのは、Amazonでは1,500円以上の本は送料が無料になるため、最近はたいていこれらの本は1,500円なのである。(ささいなことのようだが、このことは大きく売り上げに影響する。)

きっと思うに、ホンダ先生は「どうしても子どもに向けて書きたかった」にちがいない。

親向け、つまり大人向けに書いた方が売れることが分かっていても、ずっと子ども達と向き合ってきたホンダ先生は(冷静にか、衝動的にかはわからないが)どうしてもそうしたかったのだろう。

きっと出版社にだって、親向けに書いた方がいいと何度も言われたにちがいない。

何度も何度も言われ、何度も何度も考え直した末に、ホンダ先生は子どもたちにそのメッセージを発したいという「ココロ」を優先されたのである。

どうでもいいと言われれば、どうでもいいこだわりかもしれないが、一見無駄なこだわりは、この本を、そしてホンダ先生自身をとても魅力的にしていると私は思う。

ぜひ、SORAの生徒達にも、そして保護者の方々にも、この本を読んでいただきたいと思う。


コメント

ありがとうございます(^O^)/。
こうして紹介いただけて光栄です。

とはいえ、先生は大抵のことはお見通しですね(笑)。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今、先生の所からアマゾンで、購入しました。
みかみせんせいの本とセットってのがありましたので、
アマゾンの商売にのりました(笑)
息子は、音楽に夢中になりつつあり、危険な香りを放ちはじめております。学校で、バンド仲間を一人一人集め、定期的に我が家に呼んでは交流を深めつつ、自分のやりたい音楽(今は、ロックらしいです・汗)を語り、ベースやドラム担当の子とどうやって楽器を手に入れるか、考えたりしています。
なんでも、ベースの子は、今度の試験の結果次第で買ってもらえるかも知れないそうで、皆のテンションは上がってます。(笑)
でも、バンドメンバーの条件が厳しく、成績上位クラスが最低条件なんだそうです。そこから落ちたら活動中止!
来年には、伝統あるギターマンドリン部を向こうに、軽音楽部を
新規設立させるべく、水面下で動いているようです。
今日から試験の息子は、ビートルズの「OH!ダーリン」ですか?などのナンバーを熱唱しつつ、今日の英1の勉強をしておりました。
なんだか、親としても、やることやってるし、筋通してるし、悪いこと違うし、楽しそうやし・・・・
怒るに怒れない・・・というか・・・
(むむぅ・・・・)って感じです。

  • まるみ
  • 2009/12/05 10:28

まるみさん

この本はホンダ先生の力作です。まずはお母さんがしっかりと読んで子育てに活かしてください。

この年でそれだけ音楽にのめり込めるというのは素晴らしいです。「OH!ダーリン」はポール・マッカートニーのボーカルが冴えまくっています。あれを熱唱するとは将来が楽しみです(笑)

>なんだか、親としても、やることやってるし、筋通してるし、悪いこと違うし、楽しそうやし・・・・
怒るに怒れない・・・というか・・・
(むむぅ・・・・)って感じです。

こういう趣味は親が応援するとエネルギーが下がりますので、(むむぅ・・・・)くらいの感じで見つめていてあげるのがちょうどいいと思います。そういう意味では理想ではないでしょうか(笑)

  • kamiesu
  • 2009/12/14 16:51