息子の春休み

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大阪梅田のポケモンセンターで何を買うか物色する。目が真剣。

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ポケモンセンターの後、大丸梅田店のレストランにて。ただでさえ腹ペコだったのに注文したものが来るのが遅くて完全にガス欠状態。

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グラグラしていた乳歯を私が糸で結わえて抜歯。あっさり抜けた。これで窮屈だった下の前歯二本の居場所ができたかな。玄関にある鏡で様子を確認する。ちょっと出血するも彼は泣かない。が、その表情が彼の不安を表している。玄関が散らかり放題(笑)



現在完了の導入


《板書》

母と子の会話

母:  あんた、宿題やったんか

子:  うん、もうやったで。


《発問》

お母さんのこのセリフ、お母さんが知りたいのは「今」のことですか、「過去」のことですか。




新中3の英語はそろそろ受動態が終わり、次は現在完了に入る。10年以上前から現在完了の導入はずっとこれ。お母さんの知りたいのは「今」のことだと分かる生徒はいいセンスをしている。この発問をする時点で、できるだけそう答えられるよう鍛えておきたい。本人のセンスまかせにしてはいけないのである。(この話、昔書いたかな?もう忘れた。)



来訪者

 前の塾での教え子の女の子が二人、わざわざ塾の場所を探して訪ねてきてくれた。大学受験を終え、残念ながら第一志望に合格できなかったため、浪人をするのだが、そのことを報告にきてくれたのだ。

丸三年ぶりに会う。連絡もなく突然の訪問だったので、一瞬誰かが分からなかった。まったくの予想外の人が突然目の前に現れると脳は混乱をきたす(笑)くわえて女の子は変わる。気づかないことも多い。とにかくびっくりした。

さいわいに昼間小学生の授業が終わると、夜まで授業がなかったので、二人を「我留慕」(コーヒーがメチャメチャ美味しい喫茶店)に誘って話し込む。あの頃からしっかりしていた二人だったけれど、礼儀正しく、さらにしっかりしていて、好感度偏差値が10くらい上がっていた。

わざわざ訪ねてきてくれたのがもう本当に嬉しくて、会話をしながら、来年またチャレンジをする二人に「応援エネルギー」を最大限に注入した(笑)二人が目指すは再度医大と京都大学。ハードルは高いけれど、なあにほんの少しばかりだけ足りなかっただけだ。間違いなく来年は合格してくれることだろう(言霊攻撃)

今日は他にも受験を終わった高校生の自習生達が揃ってわざわざお菓子をもって挨拶にきてくれた。おお、こいつらなんて律儀にと、とても嬉しくなった。

今日は何ともハッピーデーだ。

卒園(1)

実は公立高校入試の発表の日は息子の幼稚園の卒園式だった。

正直なことを言うと、公立高校の発表の方が気になっていて、息子の卒園式などどうでもよいとまでは言わないが、心そこにあらずといった気分だった。

式は午前10時からだったので、一応出席することができたので、スーツを着て出かけた。気が落ち着かないので行かないでおこうかということも一瞬考えたが、やはり行ってよかったと思っている。

よく我が子の成長が嬉しくて、式の前からウルウルしたなんていうお父さんもいるが、私の場合、そんなことはまったくない。こういうことを言うと、愛情のない、酷い父親のようだが、「たかが幼稚園を卒園するくらいで泣いてどうする」という考えの人間も一人くらい子どもの周りにはいた方がよいというのが持論だ。それくらいのバランスがいいと思う。(隣の家内はすぐうるうるきていた。そういう人も必要。)

もちろん息子の成長は嬉しい。こういう式は子どもの成長を分かりやすく見せてくれる。私は途中まで写真を撮っていたが、かけがえのないこの光景を胸に刻もうと思い、途中から写真を撮るのをやめた。

卒園生入場。親たちが大きな拍手を送る。笑顔と祝福の拍手に迎えられ、園児が一人ずつ入場してくる。入口から入場し、正面に向かうところで静止。くるっと正面に向きを変え、自分の席に向かう。どの子もこれがきちんとできている。きちんと何度も先生が練習をさせてくださったのだろう。先生方に感謝。

卒園証書授与。名前を呼ばれた園児が返事をし、立ち上がる。正面に立つときに二方向へ深々とお辞儀をする。これもまた、どの子もしっかりとした所作ができている。子どもの美しさには二種類ある。素のままの子どもらしい動きと、きちんと鍛えられた動き。この美しさは後者の方だ。

我が息子も張り切っていた。しかし、彼は納得がいかなかったのか、証書を先生に預け、自分の席に戻るとき、かすかに首をひねっている。表情も不満足気だ。どうしたんだろうと家内と言っていたが、あとで理由を聞いてみたら「ちんちんがべたべたしていた」のだそうだ。緊張して汗をかいていたのだろうか。母親から人前でちんちんを触ってはいけないといわれているので相当我慢したにちがいない。こういうところが子どもの面白いところだ。

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GR Digitalじゃないカメラ 入園式に向かう3年前の写真





公立入試終了

公立高校の合格発表が終わって数日が経つ。今年も合格させてあげることができなかった子を出してしまった。

合格できなかった子が「さぼっていた子」というわけではない。合格できた子も合格できなかった子も皆最後は懸命に頑張っている。だから頑張った子の不合格はとても辛い。もちろん本人やご家族の方の辛さは私の辛さなど比べるべくもない。

そして合格・不合格の話の陰で語られることは極めて少ないが、最後の最後で第一志望を諦め、受験校を安全圏の学校に下げなければならなかった子もいる。その子も「不合格」に比べ目立ちはしないが本人の中では相当の葛藤があったことだろう。その子の思いも私は見逃しているつもりはない。

もちろん合格できなかった子や志望校を下げた子が不幸になるわけではない。経験は糧となり得る。皆に素晴らしい人生の可能性が待っていることは言うまでもない。(塾講師である私が安易に言うべきことではないことを承知で言う)今、可能性と言ったが、逆に第一志望に合格した子に必ず素晴らしい人生が待っているわけでもない。

人生は続く。誰にもよい時があり、悪い時がある。素晴らしい人生を送るには、よい時に驕らず、悪い時にくさらず、いつもいつも真面目に一所懸命生きていくしかない。そう生きてほしい。

受験指導をしながら、そういうことを彼らにずっと説いてきたつもりでいる。この高校入試の結果に満足できた子も、できなかった子も、教え子皆に、私の言いたかったことが届いていますようにとずっと願っている。