2010.08.24 Tuesday
合宿のこと2
合宿は二泊。
それぞれの日の夜にはレクリエーションを行った。
合宿は進学塾Daichiとの合同で行われており、対抗戦と称してゲームを行う。
初日は『沈黙は金』というゲーム。
元はこれ、企業なんかの研修で使われているゲームである。
来年以降も、このゲームを行いたいので、詳しいゲームの説明はここでは控えるが、簡単に言うと、「自分自身のことだけに囚われることなく、全体を見、他者を信頼する視点を持つことで勝ちを目指すことのできるゲーム」である。(全然簡単に言えてない)
このゲームは私が司会進行を務めた。
遊びとは言っても、全部で20チームが一斉にゲームを行うのを、司会者は統率しなければならない。
皆興奮するので、場を支配するのは授業よりもずっと難しい。
叱って場を白けさせるわけにもいかないし、かといって、緩んだ雰囲気の中で、めいめいが喋ってしまって、ルールを理解できないままスタート、ではゲームが台無しになってしまう。
こういう場をきちんとコントロールできる技術は、授業のそれと通ずる。
私は自分で言うのもなんだが、このゲームをかなりきっちり仕切ったと思う。
しかも、私は司会をしながら、開始数十秒で、両塾で20チームの中から勝つチームまで分かってしまった。
ゲーム中、そのチームのことを、そっとスタッフに耳打ちしたのであるが、見事そのチームが一位で勝ち抜けた。
このゲームに勝つには、あることに気づき、行動に移さなければならないが、そのチームのある子が、あっという間にそのことに気づき、行動し始めた。
それがすっと私の目に飛び込んできたのである。
司会進行をしながら、20チームもの中から、そのチームを見つけ出した自分の眼力はなかなかのものだ(笑)
夜のスタッフミーティングでは、この日のレクのことを取り上げ、大人数をきちんと仕切ることの難しさや大切さ、教師の腕はこういうところに出るということを語った。
合宿は生徒を鍛える場でもあるが、先生を鍛える場でもあるのだ。
Nikon D700 SIGMA 50mm/f1.4 EX DG HSM
(写真は翌日のレクで説明を行う森川先生。この画面に写っている倍の生徒を動かさなければならない。)