藤井G回

先日、藤井のG回の成績が返ってきた。

今年の中3生達もしっかりと結果を出し始めてきたようで、春の時点では、実力が低かった今年の中3も、昨年の学年にだんだんと追いついてきている模様。

ちょっと一安心というところであるが、もちろん油断はできない。

まだまだ伸ばしていかないと志望校に通らないという子がたくさんいる。

五ツ木の模試や、この藤井書房の模試は、今の自分と志望校までの距離を測る試験であり、自分自身の課題を見つける大切な試験である。

ところで、奈良県の方にしかわからない話で恐縮だが、私は特にこの藤井書房の模試を重要視している。

この模試は、奈良県公立高校入試を意識して、傾向、形式その他あらゆる意味でそっくり問題になっている。

だから、この試験で安定した結果が出せるということは、実際の公立入試でもしっかりと結果を出せる可能性が高くなるということなのだ。

私立高校の入試に比べ、公立高校の入試は、指導要領外の問題が出せない分、難易度が低いと甘く見る(塾の)先生もいるかもしれない。

しかし、奈良県公立高校の入試は記述が多く、付け焼刃の指導では点数が出せない。

放っておくと、学校の成績がよい子でも、点数が出せない子はからきし出せない。

記述する力を伸ばすのは時間がかかる。

だから「間に合わなかった」という子を出さないために、早い時期からしっかり指導を行っている。(もちろん私立の対策も抜かりなく行っている。)

今回のG回、3校ほど、学校トップがSORAから出た。

この試験は、中学校の生徒全員が受けているわけではないが、塾へ通っている子の多くは受験しているので、塾対抗戦みたいな感じになっている。(受けていない塾ももちろんある。)

そんな中で、「トップ」というのはやはり大したもんである。

また、全受験者中、ベスト10にSORAの生徒が2人入っていた。

ウチの塾の規模を考えると、これまた大したものである。

さらに、この2人は英語、数学ともに満点で、英数順位は県一位だった。

ちなみに度数分布表を調べてみると、全受験者中、英数共に満点だったのは、この2人だけだったので、そう簡単に満点が取れるテストではなかったということである。

県内には勉強を頑張り、成績のよい子も数限りなくおり、様々な塾へ通い、先生の熱い指導を受けている。

それでも、英数で満点を叩き出したのが、ウチの生徒だけだったというのだから、SORAの公立入試への対策はそれなりのものであると言っていいと思う。

不景気のせいもあって、私立を志望する生徒が減少し、私立は少し合格しやすくなっている。

つまり、それは公立を志望する生徒が増えるということである。

そういう状況の中で、定員が減らされた高校すらある。

熾烈な戦いが予想される中、一人でも多くの子が自らの希望を叶えられるよう、全力を尽くしていきたい。








今日生徒に言ったこと(39)



「だいたい、人が努力を止めるときの言い訳は一つだよ。

            皆、こう言うんだ。『やっても一緒だ』ってね。」


努力をやりたくないもう一人の君は、勉強をしないことに正当性を持たせようと、こんなことを言います。

でも、「やっても一緒」なんてことはありません。

明日のテストの点数はそんなに変わらないということはあるかもしれません。

しかし、あらゆる機会に「やっても一緒」と、努力を止めた人と、少しでも前へ進もうと、努力を積み重ねた人とでは差がつくのは当たり前です。

「やっても一緒かなあ」と、そういう思いが心をよぎったときは、「やっても一緒なんてこたあない!俺(私)は必ず前へ進む!」と(心の中で)叫び、自分自身と戦ってください。

人はそうして成長するのです。

ちなみに、先生だって、この歳になっても、叫んでいます。

部屋に人がいないときは実際に叫んでいます。

君達も頑張りなさい。






中間試験勉強会

今日は昼から夜にかけて、中間試験のための勉強会。


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GR Digital 3


勉強は試験のためだけにあるものではないが、試験で結果を出すための努力はとても大切なものだ。

試験まであと数日、「結果」を出すために今からできる一番よいことは何かということを懸命に考え、精一杯の努力をしてほしい。






今を生きる


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GXR+GR Lens A12 50mm F2.5 Macro


一昨日、家内が、我が家で飼っている犬の後ろ足の指が腫れているのに気付いた。

念のため、病院へ連れていき、先生に診てもらうと、良性の小さな腫瘍ができているとのこと。

心配は無いが、舐めると細菌が入るので、エリザベスカラーをつけられて帰ってきた。

カラーをつけられた犬はちょっとこっけいだ。

見ていると可笑しいし、可愛い。

とは言うものの、当の犬は大変なストレスに違いない。

突然、不自由な暮らしが始まる。

階段を上るときは、一段一段、引っかかるのを頭を上げて外しながら、ハゴハゴと音を立てて上ってくる。

ふすまやドア、テーブルの脚にバコバコとエリザベスカラーをぶつけながら、フラフラ進んでくるし、庭を歩くと土を掘ってしまう。

犬は、この降って湧いたような困難がいつまで続くかを知らない。

明日はとってもらえるかもしれないし、死ぬまでこのままかもしれない。

犬にはそれを知る手立てはない。

けれど、犬は文句も言わず、落ち込むこともせず、ただひたすら目の前の現実を乗り越えようとするのだ。



この病気が治らなかったらどうしよう。

仕事がうまくいかなかったらどうしよう。

会議で責められたらどうしよう。

成績が上がらなかったらどうしよう。

受験で不合格になったらどうしよう。




人間はとかくまだ存在してもいない「未来」のことを頭に浮かべ、起こってもいない不幸に嘆き、苦しむ。

人間も彼らのように「今、ここ」にある、為すべきことを為す、そういう生き方をしたいものだ。

男前

SORAの横の道は、細いながらも八木中の生徒達のよく通る裏道になっている。

今日、塾へクルマで出勤してきたときに、その道へ入ると、向こうからウチの塾生の男子生徒が自転車を漕いでやってくるのが見えた。

近づいてくると、その生徒の後ろ側から女の子の膝がチラッと見える。

ははあ、コイツ、女の子を横のりで後ろに乗せているな、ちょっくらばかし冷やかしてやろうか、なんて思いながら、車を駐車場に入れようとしていると、目が合った。

どうやら彼は私に気づいたようだ。

こういうときの男子なんて情けないもので、大抵は気づかぬフリをしてそそくさと逃げていくものだ。

まあいいや、また塾に来たら冷やかしてやろうと、そんなふうに思ってたら、塾の駐輪場の前あたりで、彼は後ろの女の子に何か言い、自転車を止めた。

ちなみに後ろに乗せている女の子は塾生ではなかった。

あれ、ここで別れて、コイツは自習室にでも来るのかな、テスト前だし、なんて思っていたら、彼は、スタンドを出して、自転車を停め、姿勢を正し、大きな声で「こんにちは!」と、20メートルほど離れた私に向かって言い、一礼をした。(しかも私はまだクルマの中)

その後、彼は、再び女の子を自転車に乗るよう促し、二人で去っていった。

おおおおお、なんてさわやかなヤツであろう。

心の中に宝石を持っていやがる。

冷やかそうと、二ヤついていた自分が恥ずかしい(笑)


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写真と内容は関係ありません(笑)