綺麗事も煎じ詰めれば純粋(ピュア)になれる

 私は塾経営をするにあたって、「どうしたら新規に生徒を獲得できるか」という「売り込む努力」についてはできるだけ考えないことにしている。

そんなのは経営者としてどうかと言われると、たしかにそれはどうかと自分でも思うが、「顧客獲得」やら「集客ノウハウ」なんていうのは、世間に得意な人がいっぱいいるだろうし、素人がそんなことをあれこれ考えてもうまくいかないにきまっている。何よりそういうのはやりたくない。

私(私達)が考えているのはたったひとつで、それは「精一杯よい仕事をして、世間の人に気づいてもらおう、振り向いてもらおう」ということだけだ。

自分達の力量(商品)を徹底的に磨いて、「ここなら自分(我が子)を伸ばしてくれるかもしれない」「この塾で学んでみたい(学ばせてみたい)」と親や生徒に振り向いてもらい、集ってもらえる「商品」を創造したい。そういうスタンスでいたい。「売るための努力」をするならば、「よい商品を作る努力」に全部力を注ぎたいのだ。

こんなのは綺麗事といえば、綺麗事だ。しかし、やりたくないことを無理にやっても勝てるわけはない。だから、やりたいことを徹底的に磨いて強固にしていく。それは、将棋で言うところの「穴熊戦法」みたいなもので、ある意味、それはしたたかな「やり口」でもあるのかもしれない。

私の尊敬する赤虎先生がツイッターで以下のようなことを書いておられた。

営業電話がうっとうしい。「弊社は塾様向けの生徒獲得の為のナンチャラ…」という電話が頻繁にかかってくるが、生徒は「獲得」するものではない。彼らコンサルティングにとっては、顧客や生徒は「獲得」すなわち「ゲット」するものなのだ。チャラ男が「彼女ゲット」と言っているのと何ら変わりない。


赤虎先生の仰るように生徒は「獲得」するものではありませんね。先生の仰ることに100%同意いたします。


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SIGMA DP2x  こういう黄色いかぼちゃのことをpumpkinといい、緑のやつはsquashといいます。



一杯のラーメンを京都まで食べに行く無駄は大切だ


バタバタとしていて更新ができていませんでした。前回、更新が途絶えたときは、入院をしていたので、更新が途絶えると体調をご心配下さる方がおられるやもしれませんが、体調はすこぶるよいのでご安心ください。

先々週でしたか、土曜日、授業が終わった後、塾のスタッフで、車をトバして京都までラーメンを食べに行ったりしておりました。47にもなってバカなことを・・・と自分でも思ったのですが、職場にこういうノリがあるということは実は大切なことだと思っています。共に働くスタッフの関係がよくなければ、こういうことはなかなかできないからです。




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行きや帰りの車の中で、なんとなくした色んな話の中からスタッフの考えていることや見ていることが伝わってきます。会議で報告というのもいいのですが、こういう無駄な、隙間だらけの時間の中に、意外といいものが転がっていたりするものです。

塾講師は生徒の勉強にも、自分達の仕事にも、とかく効率を求め、無駄を省こうとする傾向があるものですが、生徒指導の経験上、無駄を省き、効率を求めすぎると「地力」がつかないことを知っていますので、生徒の指導においても、自分達の仕事においても「無駄」や「隙間」を大切にしようと思っています。

そういう無駄や隙間があるからこそ、ぼうっとひとりの気になる生徒のことを考えたり、指導方法について反省をしたり、改善方法を考えたりすることができます。忙しすぎたり、効率的過ぎると「ノルマ」をこなすことだけを考えた、創造的でない仕事になってしまいがちです。それは大人の仕事でも子供の勉強でも同じことです。

こういう発想というのは、今までの「職場論」や「仕事論」には無いものでしょうが、マンパワーを最大限に発揮し、「塾をよいものにする」「塾を強くしていく」にはこういうことが大切だと思っています。

ちなみにこの楽しさに味をしめたウチのスタッフはこの間の土曜日も別のラーメン屋まで深夜車を走らせたようです。(私は行きませんでしたが^^;)







落雷と停電、そして休講

 昨日、塾のすぐ隣の電柱に落雷があり、塾は停電となった。

しかも塾の前の信号まで停電になったので、もうてんやわんや。

警察が来て、交通整理をする中、関電の人が復旧を試みるも、トランスがやられているので時間がかかるとのこと。

教室は薄暗くなり、冷房も止まってしまっているので、結局、休講とすることに。

休講を決めて少ししたら、いきなり電気が復旧。

しかし、あの暗闇の暑い空間に、あれ以上生徒達を置くことはできなかったので判断は正しかったと思っている。

危機管理の基本からすれば、休講決定が少し遅かったくらいだ。

それにしても、塾のすぐとなりで落雷なんて初めての経験だ。

生徒の中には大きな火花を見たという子もいた。

人に落ちたのではなくて本当によかった。



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GXR+GR Lens A12 50mm F2.5 Macro









畝傍高校の文化祭へ行く

 朝から畝傍高校の文化祭に行ってきた。

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そこここに彼らの「青春」が無数に溢れていて、こぼれていて、キラキラと輝いていました。

きっと彼らは自分達の青春の値打ちの半分も理解していないでしょう。

それは青春というものの悲劇であり、でもだからこそ素晴らしいのだとも言えます。



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SIGMA DP2x   合宿を手伝ってくれた子らと。




事務室の前でひとりの女性が話しかけてくれた。

「私、昔、kamiesu先生に・・・」

「Tさんだね。」

「えっ覚えていてくださったんですか?」

「当たり前だよお(笑)」

たしかコーシ先生と同じ学年の子だったと思う。(学年の前後まで覚えておくのは難しい)

畝傍高校で事務の仕事をしているのだと教えてくれた。

私を見かけて声をかけてくれたようだ。

最近、いろんなところで教え子に会う機会が多くなった。

よくよく考えてみれば、これから私の教えた子が父になり、母になり、その子ども達が塾へ通うような年齢になっていくのだ。

親子二代にわたって私が教える、なんていう日が来るのかもしれない。

そういう可能性がもうすぐそこまできている。

なんとも言えない不思議な気持ちだ。

嬉しくもあるが、年を取ったなあとも思うのであった(笑)






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