冬期講習会スタート

 本日より冬期講習会スタート。

今年一番の寒さにもかかわらず、元気に生徒達が来てくれて、朝から明るい気分になれた。近隣に無料講習会を行なったり、チラシを頻繁に入れる塾がある中、ありがたいことに今年もたくさんの子が参加してくれた。


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Nikon D700 Ai AF Nikkor 35mm f/2D  小4国語の授業


講習生や新入塾生のクラスで授業を行うとき、私は生徒達の「指示の受け取る力」があるかどうかをまずチェックする。勉強ができるようになるためには何より「指示を正確に受け取る力」が不可欠だからだ。(このことは何度も書いている)

「指示を正確に受け取る力」を見るためには、まず指導者側が「正確な指示」を出さなければならない。「不正確な指示」では誰も正確には受け取れないからだ。「指示」は一つずつ出すのが原則で、一度に二つ、三つと指示を出すのはNGだ。

「はい、テキストを出して、32ページを開けなさい」という指示は、すでに二つの指示を出していることになる。教室でこういう指示の出し方をすると、生徒は混乱してしまう。「分かりにくい授業」というのはこういうことが積み重なっている授業である。複数の指示を出ようとも受け取ることができるよう生徒を鍛えなければならないのは言うまでもないが、授業の基本は「指示はひとつずつ」である。(大人だって複数の指示を出されるととても混乱する)

今日も授業の中で注意深く、いくつも「指示」を出したが、やはり正確に受け取ることができる生徒は少ない。でも、これは生徒の問題というより、指導する先生の問題が大きいと言える。きっと学校では先生が何度も同じ指示を出してしまっているのだと思う。一度で聞かない子がいるので、先生が同じ指示を何度も出してしまい、その結果、皆が先生の言うことをボヤッと聞くクセがついているのだ。

これを直すには「先生の指示の通りにできていません」という台詞をきちんと言うしかない。厳しい台詞のように聞こえるが、この台詞の言い方のコツはきっぱりと言うこと。怒ったような口調で言わず、その代わりにきっぱりと言う。そういう言い方をすると少しずつ直っていく。(今まで有耶無耶にされていたのだ)

また、一回指示を出したことを「これどうするんですか?」とか「3番の問題もやるんですか?」と聞いてくる子もいる。こういうときも、きっぱりと「さっき指示しました」と言うのがいい。そう言われて、頭の中で先生の指示を繰ってみて「あ」と思い出してできる子が半分。できない子が半分である。(もちろんできない子には再び指示しなければならない)こういうふうにしていると、ボサッと聞く子がどんどん減っていく。授業の集中力が高まり、こちらも授業がしやすいし、生徒達も理解する力が高まり、良いことづくめだ。

ちなみにSORAには、毎年数組、塾の先生が全国から見学に来られるが、どの先生もSORAの生徒が指示を正確に聞き、動くのが早いことに大層驚かれる。それは私達がこういう地味な指導をやり続けているからである。

こういう地味な「鍛え」は、地味ではあるが、大切な「ステップ」である。「わかりやすい授業」「面倒見がよい授業」の10倍くらい大切な視点だと思っている。なぜなら、「指示を正確に受け取る子」に育てていくことは「授業が分かる子」に育てていく「一歩」だからである。




三者懇談会と中3赤本大会

 現在、塾では三者懇談会期間中。中3は昼から塾に来てひたすら赤本で過去問を解いている。赤本で過去問を解くのを後回しにしたがる子は少なくない。それはサボりたいからではなくて、おそらく「できる限り力をつけてから解きたい」と思っているのだ。

合格最低点と自分の取った得点を比べたくなる気持ちはよく理解できるが、後回しにしていては全部解ききることはできない。間に合わなくなる。制限時間内でいかに点数をしっかりと取れるかどうかというのは学力の有る無しとはまた別の問題で、数稽古をして徹底的に慣れ、「得点力」を上げなければならない。

この時期になると、苦手な教科にかける時間を10として、得意な科目にかける勉強時間をどれくらいにするのがよいか。私は5〜7はやっておくべきだと思う。少なくとも1とか2のような極端なことをしてはいけない。そういうことをすると、得意科目の腕が鈍って当日の点数が出にくくなる。入試で失敗する子の多くは得意科目で点数を取りきれないことが多いのだ。その理由のほとんどは、直前に得意科目を放ったらかしにしてしまったことだろう。だから苦手科目に重点を置きつつも、得意科目もしっかりやらなければならない。

ここから入試本番までのラストスパートの勉強の上手さ下手さで入試の結果が大きく変わってしまうなんてことはいくらでもある。絶対合格のはずが不合格ということだってある。ということは、逆に、「ちょっと厳しい」というところから「見事合格」だってもちろんあるということだ。気を緩めず、日々の自分の勉強をしっかり見つめながら頑張ってほしいと思う。



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Nikon D700 Ai AF Nikkor 35mm f/2D






日常あれこれ

 最近はブログの更新が減っていて、書くときには教育のことを書かないといけないような気がしてしまうという変なプレッシャーで、テキトーで気の抜けたことを書きにくくなっていたのであるが、そんなことを考えていたらいつまで経っても軽いことが書けないので、今日はテキトーで軽いことを書く。(長い一文。悪文の典型。)



その1 カメラネタ

デジタルの写真はクッキリカッチリしたのが好みで、シャープネスを上げ気味で撮影していたのであるが、先日、35mmのレンズが欲しくなり、ニコンの古いのを買ってみたら、これが何ともいい。


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Nikon D700 Ai AF Nikkor 35mm f/2D


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Nikon D700 Ai AF Nikkor 35mm f/2D


ほわっと柔らかで温かい写真が撮れる。写真の四隅が少し暗くなるのは「周辺光量落ち」といって、レンズの性能が低いとこれが起きるのだが、それがまた味がある。フィルムの写真みたいで気に入っている。




その2 コメダ珈琲

塾の近くに「コメダ珈琲」ができた。私はコメダ珈琲が好きなのだが、何で家や塾の近くに「コメダ珈琲」が無いんだろうと常々思っていたら、橿原の、塾からそう遠くないところにできて、とても喜んでいる。



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Nikon D700 Ai AF Nikkor 35mm f/2D



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Nikon D700 Ai AF Nikkor 35mm f/2D



とはいうものの、まだ一度も行けていない(笑)だからこれは別の店舗に行ったときのもの。

「コメダ珈琲」は今大人気だそうだが、確かに喫茶店というものが減ってきた現在、昔ながらの喫茶店を現代にリニューアルし、ある意味、喫茶店というものをファミレス化した「コメダ珈琲」は、スターバックス系のカフェのアンチテーゼとして流行るのもよくわかる。(なぜ今日は一文がこうも長いのか)私も個人的にはコメダ珈琲の方がスターバックスの10倍落ち着く。



その3 珈琲には塩気のあるものが合う

昔は珈琲があまり好きではなかったのだが、いつのまにやら結構珈琲好きになっていて、よく飲むようになった。コメダ珈琲では上の写真のように、袋に入った、薄い衣のついたピーナッツがついてくる。これが珈琲によく合うので、ピーナッツというのは珈琲に合うものなのだなと思っていた。

ところが先日、「我留慕」で珈琲とホットドッグを注文したら、ホットドッグにポテトチップスがついていて、これがまた珈琲に合うのを発見。要は塩気のある乾き物は珈琲に合うということなのだ。(珈琲好き初心者の発見)



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Nikon D700 Ai AF Nikkor 35mm f/2D (写真が下手になってしまってもう…)


ずっと昔にブログで書いたが、「我留慕」は新ノ口駅の近くにある喫茶店で、とても美味しい珈琲が飲める。食べるものもとても美味しくて、大変人気のお店だ。喫茶店に入る文化が先細ってきたところへ、ファストフードやスターバックス系のカフェの台頭、くわえて「コメダ珈琲」のような「喫茶店の大衆化」を図ったようなお店が出てきて、喫茶店というのはとても経営が難しくなっているにちがいない。そんな中でも、様々なことに気を配り、工夫をし、よいものを提供しようと懸命に頑張っているお店には必ずファンがいて、しっかり繁盛しているものだ。(ご苦労はきっとあるだろうけれど)そういうのを見ると嬉しくなってくる。

小さな店には小さな店の戦い方というものがあるのだ。私もまた小さい「店」を出し、スタッフ一同で日々頑張っているつもりなので、そのことはよく分かる。いつも美味しい我留慕の珈琲を楽しみながら、そんなことを思った。(我留慕の珈琲はとてもストロングで、そうそうその辺りの店では飲めないんだよなあ)



今日の授業 〜中2英語〜

 中2の英語の授業、今は「比較」を学習している。

一通りの学習が終わり、今は理解を深めるための内容になっている。

今日はこの問題を考えさせた。



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超難関校の昔の入試問題から。

「主語候補、動詞候補をしっかり考えて作りなさい」これだけをヒントに解かせた。

正解の英文は英語として不自然ではないかという意見もあろうかと思うが、出題側は百も承知だろう。

as 〜 as,  比較級 than 〜 と教えているだけでは解けないようにしてある。

受験生の学力の高さというよりも、指導者の力量が問われているような問題だ。

学校からの挑戦状のようだ。

今日の授業では正解者は14名中4名だった。

なかなかだったと思う。






※最近、料理の写真がありませんねと、複数の方に言われたので、ちょっと載せてみる(笑)最近は写真を撮る枚数がちょっと減っているので下手になったかもしれない。(ちなみに以下の写真はここ半年くらいの写真)



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SIGMA DP2x



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GXR+GR Lens A12 50mm F2.5 Macro




今年もやってますOneDay合宿

 今日は朝から冬期講習会の説明会だったが、中3生のOneDay合宿も行っている。



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午前9時から午後10時までの勉強大会だ。

SORAには「合格講座」とか「志望校別対策授業」というのはない。

自分の弱点を補い、できないところをしっかりと詰めていきできるようにした方が確実に合格できるというのが私達の考えである。

合格するために教えておかなければならないことは普段の「授業」で行う。

今日は徹底的に生徒達が分からないというところの質問を受ける日である。

ここまで来たら、もう生徒達一人ひとりの課題は全く違う。

全員に同じ解説をする「授業」の形態「だけ」では個々の力を引き伸ばせないし、この時期の大量課題・宿題は彼らの弱点追及の「足枷」にすらなる。

「学ぶ力を育てる」というのなら、こういう時期こそ、彼らの「学ぼうとする意志」を信じられるように育てておかなければならない。




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ラストスパートのこの時期に、彼らがそのような勉強をできるようにとイメージしながらずっと指導を行ってきた。

元々学力の低く、どうなることかと思った学年だったが、ここへきてぐんぐん力をつけてきている。

まだまだ まだまだ

最後まで突っ走らせたい。






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