2013.01.28 Monday
りさこ先生の宿題
先日、りさこ先生が中1生と中2のクラスの子にこんな英語の宿題を出していた。
「先生は来週の授業のとき、誕生日なので、先生に誕生日のメッセージを書いてきてください。少なくとも3文は英語で書いてください。あとのメッセージは日本語でもいいです。」
自分の誕生日のメッセージを書いてこいなんて、私なら絶対出さない宿題だ(笑)でもまあ誕生日のメッセージを英語で書くなんていうのは教科書の題材にしてもいいくらいのもので、なかなかセンスがいい。
一週間前に出していたこの宿題、何と全員がやってきたらしい。普段、忘れ物をすることだってあるくせにこういうときだけはちゃんとやってくるのである(笑)りさこ先生はなかなか愛されている。
Nikon D800 AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
りさこ先生はルーズリーフにでも書いてくるものだと思っていたら、思っていたよりも生徒達はきちんと「宿題」をやってくれた。封筒やなんかがもう真剣。しかし、中身の方がもっと真剣だった。
兄弟に聞いたのか、はたまた親御さんに聞いたのか、きちんとした英文で書いてある子も少なくなく、間違ってはいても、色んなところから引っ張ってきたり、工夫してあったり、なかなか一所懸命に書いてあったのだ。(りさこ先生宛てではあったが、宿題だったということもあって少し見せてもらった)
Thank you for teaching me. なんて中1の子が書くのだ。教えてくれたのは兄かお母さんか。
I want to English study. 惜しいぞ(笑)動詞の後ろにまた動詞を置くのを心が拒否したのか?不定詞も知らないくせによく頑張った。
I respect you. そうか、りさこ先生を尊敬してるのか(泣)
中にはMayで始まる祈願文を書いていた子もいた。その文を「習う」ところまでいくのにあと何年かかることか(笑)
習っていなくても、思いを伝えるという意思があれば、調べたり、真似したりしながら、綴ることはできるのだ。間違っていてもいいではないか。そういうところから少しずつ上手くなっていけばいい。そういう感覚はとても大切だ。
塾講師というのはついついカリキュラムやら効率のいい勉強法ばかりを考えてしまいがちだ。たしかにそういうことはとても大切だが、そういう効率性を追求した勉強だけでは学力は大きくは伸ばせないということを忘れてはならない。
Nikon D700 Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
『りさこ先生の宿題』から大切なことを改めて考えさせられた。こういうのをもっと普段の授業に活かせないものか。
生徒諸君、りさこ先生嬉しすぎて泣きそうになってましたよ(^.^)