素晴らしき哉

ウチのすぎやま先生は高校から東大寺学園に進学した。今日は以前彼から聞いた東大寺学園の心温まる素敵なエピソードを紹介したい。


(注:多少の脚色あり)


すぎやま先生、高3の春、新学期を迎え、新しいクラス、新しい教室にも慣れた頃、生徒達は教室に一つだけダイヤル式の南京錠のかかったロッカーに気がついた。東大寺学園では教室の後ろにロッカーがあり、一人一つのロッカーが与えられる。しかしそのロッカーは誰のものでもなく、どうやら新学期初日から鍵がかかったままだったのだそうだ。

ダイヤル式南京錠(参考)

当初はその「開かずのロッカー」を気に留める者はいなかったが、やがて一人の生徒が一体このロッカーには何が入っているのだろうと、このロッカーを開けようと決意する。

4桁(確か4桁だったすぎやま先生が言っていた)のダイヤル式の南京錠の数字の組み合わせは何通りあるか、東大寺学園の優秀な生徒達がそれを導き出すのには一秒もかからない。しかしそれを一つひとつ根気よく回していくのは途方もない時間がかかる。

一人の生徒の壮大なチャレンジが始まった。休み時間や空いた時間にみみっちく一つひとつダイヤルを根気よく回し続ける。確実に一回ずつ確かめないと一からやり直さなければならない。慎重さが要求される。

そうしたある日、とうとうその日はやってきた。いつものようにダイヤルを回しているといつもと違う感触が少年の手に伝わった。ダイヤル式の南京錠が小さな音を立てて、開いたのである。

退屈な学園生活に緊張が走る。ロッカーの中には一体何が入っているのか。クラス中が緊張する中、とうとうロッカーの扉は開けられた。







「おめでとう」









そう一言書かれたルーズリーフが一枚出てきた。








???????







おめでとう?







皆、何のことだか分からない。しかしその紙を取り出した刹那、皆その言葉の意味を理解した。












メッセージの後ろにあったのは大量のアダルトDVD。













それは卒業していった先輩の粋な計らいであり、ユーモアであり、愛校精神であった。












嗚呼、素晴らしき哉、東大寺学園。











ちなみにそのDVDがどうなったかということに関してはすぎやま先生から聞いてはいない。