今日生徒に言ったこと(20)

「知ってるかい?人間は学ぶために生まれてきたんだよ。」


小さな赤ん坊が、握ったり、開いたりする自分の手をじっと見つめている。あれは学んでいるのだという。自分の意思で自分の体が動くということを自らの視覚によって確かめているのだそうだ。

赤ん坊は泣けば、お乳をもらえ、オムツを換えてもらえる。いたれりつくせり、親は何でもしてくれる。快適な「まゆ」の中の生活。それでも赤ん坊は、自らの意思で這い、つかまり、そして立ち上がり、歩き出そうとする。転んでも、ぶつかってもひるまない。

立ち上がれば、視界が広がり、視界が広がれば、入ってくる情報の量も多くなる。ましてや移動ができれば、情報の量はさらに増える。彼らは未知の海に航海に出る。彼らは学ぶために「まゆ」から出るのだ。



私は日々の授業の中で、あらゆる工夫をし、手を変え、品を変え、何度も何度も「勉強は大切だ」と生徒達に言い続ける。

大人が迷うと子どもは疑う。迷ってはいけない。絶対的な自信に満ちた態度で言ってやらねばならない。だから私は、微塵の迷いもなく、魂をこめて「勉強は大切だ」と言い続ける。

勉強より大切なものはこの世にたくさん存在する。でも、それを勉強しない言い訳にさせてはならないし、させられない言い訳にしてもいけないのだ。

今日生徒に言ったこと(19)



「『見直し』のことなんて考えるな、一発で絶対に合わせるつもりでないと駄目だ。」



試験の際、一般的には、時間が余ったら見直しをしなさいというが、後で見直そうなんて安易に考えてしまって、雑に解いてしまっては元も子もない。

大体「自分の間違い」というのはなかなか見つけられないものだ。(他人の間違いはすぐに見つかる)自分では正しいと思って解いているので、「あれども見えず」状態になってしまって、ほとんど見つからないのである。

ちなみに、私は学生の頃、テストで「見直し」で間違いに気づいた経験がほとんどない。むしろ正しかったのを焦って「間違い」に書き直してしまったことの方が多いような気がする。

後で見直しなんてできないと、退路を断って真剣に問題に取り組む方がミスは減るはずなのだ。そして何より「本番」というのは見直しなんかしている暇はほとんどないのだ。

今日生徒に言ったこと(18)

「ゆっくりでいいから、とにかくていねいに書きなさい。」


小5と小6の講習生にアルファベットを書かせている。毎時間一人ひとりのノートを必ずチェック。

「ていねいにやる」は「速くやる」の何倍も優先度が高い。基本は「ていねいにやること」である。しかし多くの子は放っておくと、速くやりたがる上に、色んなところで「速くやること」を要求されている。ちょっと「矯正」が必要なところだ。

指導初期には「じっくり」とか「ゆっくり」とか「ていねいに」という言葉を多くした方がいいかもしれない。特に塾講師は急かすクセがついてしまっている人が多い。注意すべきところだ。

今日生徒に言ったこと(17)

「小さなことから変わっていこうとすることが大切なの」


みんなで英文を声を出して読むよね。先生がもうちょっと大きな声で読みなさい、なんて言うとき、言われたとおりにする子と、そうしない子といるよね。先生が声を出してって言ってるんだから、出す方がいいのか、出さない方がいいのかは誰だってわかるよね。

出さない子は、声を出すのがいいこととは分かってるけれど、「出さない」。何で出さないだろう?面倒くさいから?それとも何か重要な理由がそこにある?無いよね、そんなの。

きっと恥ずかしいからとかそんなことあたりだけれど、そう大層な理由でもないはず。やろうと思えばできるし、そうした方がいいのもわかってるけれどできない。いやちがうよね、「できない」じゃなくて「やらない」だよな。

勉強をやる方がいいのくらい誰でもわかっているけれど、やらないことって多いよな。勉強って始めたらそんなに苦痛でもないときが多いけれど、始められないこと多いね。「やろう」と思ってすぐ行動できたらどんなにいいか。でもなかなかだよな。できないんだ、これが。

俺は思うんだけれど、普段から、小さなことから変わる習慣をつけとけばいいんじゃないかな。小さなことから、いいと思ったことは思い切ってすぐやる習慣をつければ、やがて勉強もフットワーク軽くできるようになりやすい。つまり「変身する習慣」をつけるんだな。変身癖だ。

もうちょっと声を出しなさいって言われたら、「今までの君」→そのまま、でも「新しい君」→すぐやる、言われたとおりにやる。そういうところで新しい行動パターン、しかもよい行動パターンをトレースするようにしたら、少しずつ「新しい君」に変身していくんだよ。

いきなり「毎日3時間勉強する君」にはなれなくても、毎日確実に進歩していけると思うな。夢は大きく、行動は小さなことから。

なあ、やってみ?きっと凄いぜ。

今日生徒に言ったこと(16)

「いやいや、結局何もしないで、ぼーっとしてるって(笑)」

期末試験の対策に、チラシ作りに忙しく、どうしてもブログに入れ込めない日が続いてしまう(泣)先生も忙しいが、もちろん生徒も期末試験の勉強に必死。冒頭のセリフは、中3の生徒が休み時間に「あ〜もう受験終わったら私遊びまくる!!」と叫んだのに返答しての一言。

生徒達は皆、受験が終わると遊びまくるとか何とか、散々夢見るのであるが、終わってしまうと一日、二日遊んで、結局入学式まで何もしないまま、なんていう生徒が多い。「やれないからやりたい」「遊べないから遊びたい」のである。受験が終わってしまい、時間ができてしまうと、どうでもよかったりするものだ。

まして、遠い目をして、「あの受験勉強の充実した日が懐かしい」と、スイートな思い出を語るようにつぶやく生徒も少なくない。まあ、全力を尽くした日々が悪い思い出になるはずもない。そうそれはよい思い出になるのだ。だから頑張ろうぜ!!!!!!!!





今日生徒に言ったこと(15)

「あーもー、ちゃんと問題読めよっ!」

問い: アメリカの行政府の長は、国民によって選挙され、議会からは独立している。この役職を何というか。

答え: 直接選挙 (-"-)

生徒達はよく、試験本番でミスしたことを、「本番に限って…」と大層悔しがるが、それは違う。普段から連発しているのだ。「練習」で手を抜いたり、いいかげんにやってしまうと、それは本番でも表出するのである。わざわざうっかりミスする癖をつけてどうするのだと私は声を大にして言いたい。(-"-)




今日生徒に言ったこと(14)

「言われたとおりにやりなさい。」

英語や社会のワークなり問題集を教科書等を片手に調べながらやる子がいる。何度も何度も、「まず自力でやってからその後で調べなさい」と言うのだが、今だに全員がそれをできるまでには至っていない。

生徒というのは、一度言っただけでできることはない。だから教師は何度も何度も大切なことは繰り返し言わなければならない。10回言って駄目なら、20回、それでも駄目なら30回言わなければならない。見逃したり、諦めたり、あきれたりしてはいけない。

しかし逆に言うと、つまり生徒の側からしてみれば、「言われたとおり」にできるのが早ければ、それだけ伸びるのも早くなる。ならば伸びるためには、言われたことを言われたとおりに素直にやるクセをつければいい。

「教師は大切なことはできるまで何度も言え、生徒はできるだけ早く言われたとおりにやれるようになれ」ということなのだろう。